「負けても気分は上々」、そんなギャンブラーがいる理由

ギャンブル愛好家たちの間で度々話題になっている事です。たとえ負けても気分は上々というプレイヤーが、事実として、少なからず存在するのです。この不思議な現象は簡単に説明できます。アドレナリンが放出し続けるが故に、負けたことなど関係なく気分が高揚したままになってしまうということなのです。お金を失っても気分の良さが全く減じないという人たちすら本当にいます。

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世界中のほぼ全ての場所で、ギャンブル依存症は深刻な問題です。アメリカでは、かなりのパーセンテージの人々が、ギャンブルに依存する時期を経験すると言われています。その中には、勝負にのめり込むあまり、限度を超えた金額を賭けてしまう人も珍しくありません。家賃や住宅ローンほどの金額を躊躇なく賭ける人たちも多くいます。ほんの数時間ルーレットやスロットマシンをプレイしただけで、家族や仕事、友人、果ては生活の全てを失い、自らの人生を破壊してしまう結果を招いてしまったと語る人々も少なくないのです。私は、正直な所、人生を賭けるほどの価値はギャンブルには無いと思います。「なぜ、この人は、たった1度の勝ち金のために人生を丸ごと賭けてしまう気になれるのだろうか?」と、私は、時折、困惑し考え込んでしまうのです。これは、とても興味深い心理学的なテーマなので、掘り下げて考えてみたいと思います。

何かに依存してしまっている時、私たちの身体に一体何が起こっているのかを考えてみましょう。実際のところ、飲酒、薬物、食物、ギャンブル、喫煙と、あらゆる種類の依存は、人間の脳内で多量のセロトニンやドーパミンなどの放出を最終的には、惹き起こします。これらの神経伝達物質は、神経ネットワーク上で、報酬系と呼ばれる回路に繋がっている部分を活性化する作用を持つ化学物質です。例えば、キャンディを食べたとすると、貴方の脳はエンドルフィンを放出します。この神経伝達物質は、貴方の身体に、素敵なそのキャンディをもっと要求するように伝えるというわけです。ここに重要なポイントがあります。それは、キャンディを実際に要求しているのは貴方の身体ではないという事です。神経伝達物質が、貴方に、キャンディが必要だと思い込ませてしまっているだけなのです。こうした生化学反応によって、快感がやがて脳内に生じます。

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ギャンブルでは、その場の状況などに応じて、過去の経験から脳が「勝ちパターンだ」と認識してしまう場合があります。しかし当然ながら目前のゲームが必ずしも勝利につながるわけではありません。負け続けば、やがて勝つと信じ込む人もいますが、それは妄信です。

プレイヤーたちが負けても上々の気分になってしまうのは、勝利の可能性が将来あるというだけで、セロトニンやドーパミンの分泌が得られるからなのです。

「負けても気分は上々」、そんなギャンブラーがいる理由

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